1 初めての法律相談
法律に精通しているわけではない一般の方が,法律問題にお困りになられた際に頼りになるのが弁護士という存在です。
ただ,多くの方にとって,弁護士に相談をするということは日常的なことではないでしょう。
特に,初めて弁護士に法律問題を相談しようとするときには,いったい何を準備して,何を話せばいいのか分からないと悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
そこで,今回は初めての法律相談の際に確認しておくとよいことをご紹介します。
2 弁護士費用を確認する
まず確認しておくとよいことは,弁護士費用です。
弁護士費用は事務所や案件の内容によっても異なっており,相談料を無料としている場合もあれば,30分で5400円というような基準を作っている場合もあります。
あとで無用なトラブルになることを避けるため,自分の相談に費用がかかるのか否かは,相談をする前に確認をしておくことが良いでしょう。
3 関係資料がある場合には全て準備しておく
相談の際に,資料を持っていくということは重要なことです。
弁護士は,実際に相談者の方の経験を共有しているわけではありませんから,相談者の方の話と持ってこられた資料を見てアドバイスを行います。
あまり重要でないと思っていた資料も弁護士が見ることで問題解決の手がかりとなる可能性があります。
関係すると思われる資料は全て準備して持っていくのが良いでしょう。
4 事実関係を時系列でメモしておく
さきほども述べたように弁護士は相談者の方と経験を共有しているわけではありませんから,まずは相談者の方の話に耳を傾け事実関係を知ることが法律相談のスタートとなります。
この際に,相談者の方が経験した事実を時系列でお話いただくということは,お話をする相談者の方にとっても記憶を振り返りながら話すことができる,お話を聞く弁護士にとっても事実関係を把握しやすい,というメリットがあります。
ただ,実際の法律相談の際に,色々と思い出しながら事実関係を時系列で話すということはなかなか難しいものかもしれません。
そこで,事前に事実関係を時系列でメモしておき,法律相談の当日にこれを持って行って弁護士に話をするというのが良いかもしれません。
5 不利なことも隠さずに話す
誰しも自分にとって不利なことを積極的には話したくないでしょう。
そのようなつもりはなくても,無意識のうちに隠してしまうこともあると思います。
これは人間が自らを守りたいという防衛本能を持っている以上ある程度仕方のないことです。
ただ,事実を正確に把握して的確なアドバイスをもらうためには,自分にとって不利になるような事実であっても全て話すことが重要です。
6 法律問題にお困りの際は,弁護士へ相談を
初めて法律相談をしようとする時には,不安の方が大きいと思います。
その不安に寄り添うために弁護士という職業が存在しているのだと私は考えています。
法律問題でお困りの際には,是非弁護士にご相談ください。
本日のブログは以上になります。