交通事故の示談交渉で問題となりやすいこと

  交通事故によるケガの治療費や逸失利益、慰謝料は、加害者である相手方に請求することができますが、実際に賠償金を支払うのは相手方が加入している保険会社ということが多いでしょう。

  そのため、交通事故による示談交渉も、加害者本人ではなく、相手方の保険会社と行うことが一般的です。

  相手方保険会社との示談交渉では、特に、過失割合や治療の必要性、それにともなって損害賠償額の金額などが問題になることが多いでしょう。

  交通事故事案は豊富な裁判例が蓄積されており、交通事故の様々なケースについての過失割合が定型化されています。

しかしながら、個別具体的事情によって、相手方保険会社が提示してきた過失割合に納得がいかない、適切なのか判断が付かないという状況になることは、当然のことであり、示談交渉において問題になりやすい点の一つとなります。

  また、交通事故でケガをした場合、ケガの治療費を請求することができますが、どの範囲で請求できるのか、という点が問題になることがあります。

  この日までは治療費を出しますが、それ以降は出しませんと保険会社から言われることがあります。

  治療費を請求できる範囲については、診断権を有する医師の意見が重視されることがありますが、すべての医師が交通事故の手続きに詳しいわけではないということには注意しておく必要があります。

  上記の過失割合、治療の必要性は、すべて損害賠償の額に影響を与えます。

  適切な損害賠償を得るために、交通事故に詳しい弁護士に相談して手続きをすすめるということが大切でしょう。

弁護士に相談する際のポイント

こんばんは。名古屋の弁護士、井川です。

最近は、暖かい日もあり、だんだんと春の訪れを感じていたところでしたが、私が住んでいる中部地方では、本日は雪が降るなどまだまだ寒さを感じる一日でした。

今日のブログでは、弁護士に法律相談をする際のポイントについてお話したいと思います。

1 事前準備

弁護士に相談する際には、1時間や2時間などの枠が定まっていることが多く、伝えたいことを伝えきれないまま相談時間が経過してしまうということが珍しくありません。

弁護士に事の経緯をしっかりと伝え、適切なアドバイスを得るためには、あらかじめ時系列などであらましをまとめたメモを持参するとよいでしょう。

時系列でまとめたメモを作成することで、ご本人様の頭の中を整理することができますし、初めて話を聞く弁護士にも伝わりやすくなると思います。

2 当日

弁護士に相談というのは、そうそうあることではないと思いますので、緊張される方も多いと思います。

普段しないことをする以上、緊張されるのは当然と思いますので、緊張を隠す必要はなく、お伝えいただければ、弁護士側としても緊張をほぐしながらお話を聞かせていただこうと努めますので、まずは、ご自身のお気持ちについて何でもお話いただければと思います。

弁護士への相談はなかなか敷居が高いと思われる方もいらっしゃると思いますが、法律問題にお困りの際には、ぜひ一歩踏み出して弁護士にご連絡ください。

弁護士の探し方

こんにちは。

名古屋で弁護士をしている井川卓磨です。

今回のブログでは、弁護士を探す時のポイントについてお話ししようと思います。

1 弁護士の探し方のポイント

まず、弁護士を探す際に重要ポイントの一つとして、弁護士が自分の依頼内容について詳しいかどうかという点が挙げられます。

弁護士といえども、すべての法分野を取り扱っているわけではありません。

お医者さんに、外科、内科、耳鼻科などの専門分野があるというのは分かりやすい例ですが、弁護士も同じで特化した分野を持っていることがあります。

自分の依頼したい内容に特化して取り組んでいる弁護士であれば、安心して任せることができるのではないでしょうか。

2 その他のポイント

弁護士は敷居が高い。

過去、業界全体としてそのように言われる時期がありました。

もっとも、現在では、多くの事務所が、無料法律相談や電話相談などを取り入れ、敷居が低くなっているようにも思います。

ただ、弁護士の人柄というのは様々で、人間である以上当然といえばそうなのでしょうが、合う、合わない、というのはあると思います。

実際に話をしてみてしか分からない人柄の部分があると思います。

依頼をするとなると、長期にわたって、ともに戦っていく同士になるわけですから、人柄という点も弁護士選びの重要なポイントになるのではないでしょうか。