スペシャリスト・ジェネラリスト

こんばんは。

弁護士の井川卓磨です。

 

突然ですが,弁護士にとってスペシャリストを目指すかジェネラリストを目指すかということは一つの分水嶺と言っても過言ではありません。

スペシャリストとは,特定分野について深い知識やノウハウを持っている人をいいます。

また,ジェネラリストとは,広範囲にわたる知識・ノウハウを持つ人のことをいいます。

法分野はさまざまであるため,全ての分野についての深い知識を取得し,ノウハウを習得するということは非常に困難なことです。

ある特定の分野でスペシャリストを目指すには,やはり当該特定分野に関する案件を数多くこなすことが必要です。

また,ジェネラリストを目指すには,特定の分野にこだわらず広い分野の案件をこなすことが必要です。

この2つを両立させることができれば1番良いのですが,先に述べたとおり,非常に困難なものです。

スペシャリスト,ジェネラリストどちらもそれぞれ優れた面もある一方で劣る面もあるのは事実であり,このどちらを目指すのかで悩む弁護士も多くいることでしょう。

ただ,いずれを目指すにしても,1番に大切なことは目の前で自分を頼ってくれる依頼者のために全力を尽くすことであり,その案件に全力で対応していれば自然と弁護士としての力量もあがってくるものです。

弁護士に依頼するという日常生活ではあまり起こり得ない状況の中,結果が大切なことはもちろんですが,依頼をした弁護士がどのくらい真剣に自分の案件に取り組んでくれているのか見ている依頼者は非常に多いことでしょう。

私がもし依頼者となる時には,全く親身でない弁護士に相談するよりも,悩みに寄り添ってくれる弁護士に相談したいと思うものです。

私は,私を頼ってくれる依頼者が私に依頼をしてよかったと心から思ってもらえるような弁護活動をこれからも続けていきたいと考えています。

 

本日のブログは以上です。

今後もよろしくお願いします。

 

診療報酬の改定について

こんにちは。

弁護士の井川卓磨です。

 

5月も終わりに差し掛かり,日中はずいぶん暑くなってきました。

季節の変わり目には体調を崩される方も多くいらっしゃいます。

名古屋では麻疹も流行しているということで,出かけるときはマスクをつけた方が良さそうですね。

 

体調を崩した際,病院に行って医師に診てもらうことがあると思います。

この時,診療の点数に応じて病院にお金が入る仕組みとなっています。

この診療の点数,いわゆる診療報酬というものは2年に1度厚生労働省によって改定されています。

一般の方がこの診療報酬を普段の生活であまり意識することはありませんが,医師や薬剤師などの医療従事者の間では,勉強会が開催されることもあるなど,注目される改定となっています。

 

今回は,一般にはあまり馴染みがありませんが,医療従事者にとっては注目されている診療報酬の改定について少しお話したいと思います。

平成30年の診療報酬の改定では,入退院支援の推進が行われるようになりました。

これは,住み慣れた地域で継続して生活できるよう,患者の状態に応じた支援体制や地域との連携,外来部門と入院部門との連携等を促進する観点から定められたものです。

これによって,入院を予定している患者が入院生活や入院後にどのような治療過程を経るのかをイメージでき,安心して入院医療を受けられるようになります。

この他にも,かかりつけ歯科医やかかりつけ薬剤師の機能の評価の見直しなど,地域連携の観点からの改定がされています。

 

2年に1度改定される診療報酬について常に網羅的に把握していくことは非常に困難です。

しかし,診療報酬の改定は,病院のお金事情に直結するものでもありますので,現実の医療に与える影響は大きいものとも思われます。

医療に従事する者や法律家だけでなく,一般の方にとっても興味をもって触れていただきたい分野であると私は思っています。

 

本日のブログは以上です。

今後もよろしくお願いします。